りんごチャン

白いリボンのりんごチャンのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
3.8
く…暗い。

第一次世界大戦のきっかけと言われるサラエボ事件より前の時代。一人の教師が体験したという奇妙な出来事を彼の語りとともに物語は進んで行く。一件目の事件から悪質でその後繰り返される事件に村人は騒めき不安が蔓延する…。

格差が鮮明な村社会で登場人物が多く、各事件から人々の不満や不信が透けて見える。そしてたくさん登場する子どもたちの行動にも奇妙さが募る(子どもたちも、く…暗い)。各々のエピソードからは確信が掴めそうなんだけどミックスすると最終的に何が伝えたかったのかよくわからない。でも凄ーく引き込まれて、静かだけど睡魔に襲われる隙も無かった。しかしあの高尚な男はクソ過ぎて頭から離れない(-᷅_-᷄)

サスペンスっぽいけれどただの答え探しではなく何か強烈なメッセージを発している印象の作品だった。