ジニョク

白いリボンのジニョクのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
4.4
《過去に観たハネケ作品をもう一度観直そう!ひとり企画》

久々のハネケ。
「長い・重い・陰鬱」
この3点要素がぎっしり詰まった大作。

1913年。
第一次世界大戦が始まる直前の、暗雲立ち込めるドイツ。
閉鎖的で教育、宗教についてはとても厳格な村。
そんな中で起こる、犯人が分からないいくつかの奇妙な事件。

子供多すぎ 笑
登場人物が多いうえに、いろんな家の子供がどっさり出てきて、この子どこの子?ってゆう。。笑
だけど無邪気で可愛い子供なんて、ほぼ登場しません。
皆、何か隠し持っていて計算高く、親が知ったら身震いしちゃいそうな子供たち。
ハネケに出てくる子供って、そおゆうの多いかも。
何を考えているのか分からない、残酷、意地悪、嫉妬と優越感の塊・・・。
大人顔負けの悪魔です。
登場する大人たちも酷いもんですけどね☆

ところで「白いリボン」とは。。
牧師さんが自分の子供たちに
“純真無垢であることを忘れないように”
と髪や腕に白いリボンを巻くんです。
最年長のお兄ちゃんが寝るときに両腕をリボンでベッドに固定されてました。
エラい怖いわぁ〜 笑


そしてハネケですから、もちろん犯人なんて教えてくれません♪
あれこれ考えを巡らせて観るのが毎回面白い。
オープニングとエンドロールの無音画面。
おうちなのに息を殺して見つめてしまう〜 笑
始まりは「何を観せてくれるんだろう」とワクワクし、終わりは「はぁ〜っ!やっぱりハネケだ!」とザワザワする余韻と共に見つめる無音の画面。

私、いろんな監督さんと浮気してますけど、戻ってきた時に私を一番満足させてくれるのがハネケ♪

大好きです❤️
ジニョク

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