あきら

白いリボンのあきらのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
4.8
そうよね。わかっちゃいたけどね。
後味が悪い。知ってた。

それでもハネケ作品にしては 分かりやすい部類なのかもしれない
何をどう描こうとしているかって輪郭が、この作品ではわりに明確だったような?

ここにあるのは紛れもなく暴力だ。

見せないことでより一層植えつけていくような、そして植えられたものは受け手の中でも育っていってしまう。
この小さな村で起こった悪意の連鎖と増幅は、現実でも起こり得るって、たしかな実感としてもらってしまった。
彼らのその後にあるものを、知ってしまってるだけにさぁ……
下手なホラーなんてお呼びじゃない。
ハネケこわい。

ただあのモノクロームの映像の美しさはなんなんでしょう?というかあれを美しいと定義してしまってよいのかすらわからないんだけども、とにかく強烈に惹き込まれる画面だった。あ〜やだやだ。
しかし、笑わない子供ってなんであんなに怖いんですかね?

例のごとくものすごく負荷がかかるしストレスこの上ないんだけど、また 観たい。  
あきら

あきら