このなんとも言えない後味の悪さ、さすがはねけ作品だなぁと感じました。
美しく、閉鎖された村で起こる奇怪な事件の数々。権力者、暴力、怨み妬み・・・
犯人は誰か、と言う観点では、同一犯ではなく、この閉鎖的な村の中で、目に見えないの鬱憤を晴らすために村民の誰かがやったことなのかなと思いました。
いつ、どの時代でも力のないものは力のないものを恨み、力のあるものは力のないものを見下すものだと思います。
そんな中でも信仰は強く、神に祈れば救われる、赦されると思ってしまう・・・
人間の弱さ、愚かさがそうさせているのだと思いました。
人間はみんな白いリボンのように純粋であろうとする。しかし、そんな人間はいない。誰かを恨んだり、疑ったりするし、悪いことが起こると誰かを悪者にしようとする力が働くもの。
大変稚拙な文章になってしまって、自分でも何を書いているのかよくわからないのですが、ハネケ作品はそういうところに素晴らしさがあるのかなぁと思いました。