白いリボンの作品情報・感想・評価

「白いリボン」に投稿された感想・評価

外は雨

外は雨の感想・評価

4.1
まるでカール・テオドール・ドライヤーを思い起こすような。謎めいて静かで残酷な棘を持った映画でした。事件は公の元につまびらかにはなりませんが、嫉妬やねたみや欲望に抑圧、密かな共犯関係がもやもやと渦巻きます。見た後、心の隅に引っかかる。

並んだ後ろ姿。
bastian

bastianの感想・評価

3.1
全体を通して終始不穏な空気が流れているが、芝居は形式ばっているというか、表層的でとてもライトな感じがする。

村全体の話の群像劇で、主人公や物語などはなく、細部までしっかり見てやろうという気があれば面白かったのかもしれないが、感情移入する人物もいなければ、物語の抑揚もないのであんまりそんな気にもならなかった。
カンヌは功労賞的な受賞かなぁ。どこをどう褒めていいのか分からない。
陰鬱で毒々しくていやらしくて、何がどこでそうなったのか手がかりを掴むように何度も見てしまう。映画が単なる娯楽作品という枠組みにとどまらないということを、初めて自分に知らしめてくれた作品
戦前の不穏なドイツのとある村で起こる不可解な出来事。
権力者に抑圧された結果の負の連鎖。

今の私には合わなかったようです。

このレビューはネタバレを含みます

歪んだ悪意に満ちた恐ろしい映画だった。

村医者の落馬事故を発端に次々と奇怪な事件、事故が起こり、犯人は誰なのか…というのがストーリーではあるけれどさすがハネケ作品。
もちろん爽快なミステリーで終わることはなく、人間の闇を浮き彫りにしていく。
謎解きをするというよりかは、その「闇」が作られていく過程を観させられる感じ。

出てくる子供達はことごとく可愛そうと感じたし、大人達、特に男の大人達には怒りを感じた。
(何?あの神父と医者…!)

純真無垢の象徴として巻かれる「白いリボン」には心底ゾッとした。何あの教育方針。吐き気がする…。

あんなに抑圧されて育ったら私だってそりゃ歪むよ。

村全体に漂う「支配」の空気が観ているこちらまでのそ〜っと重くのし掛かってくるし、悪い予感が終始漂っていて緊張感が途切れない。

村という規模で描かれてはいるけど、ファシズムが形成されていく過程を観ているようで本当に恐ろしかった。

もう犯人は村人全員と言ってもいいんじゃないかとすら感じる。

カーリは「純真無垢」への憤り、反発の代償として傷つけられてしまったのかな…。
凄くツライ。
可愛いカーリは結局大丈夫だったんだろうか…。

このレビューはネタバレを含みます

え?これがパルムドール?こんな退屈な映画がなぜ評価されるのか、さっぱりわからん。無料配信で良かった。
これは私の頭が足りないからか、登場人物の相関図もよーわからん。
大人の抑圧が、子供たちをサイコパスにしちゃいましたって話なんですかね、これは。
ハネケって名前だけで、高得点になってませんか・・それとも、おれがハネケってだけでハードル上げすぎたのか・・
あや

あやの感想・評価

4.8
小さな村で不可解な事件が頻発する。
村人たちの群像劇


「犯人は誰なのか」という話ではなく、「どのようにして悪が形成されていくのか」という話だった。
村に起こる事件がきっかけで次第に村の中の暴力、鬱憤、疑念が露わになっていく。

この映画でのキーは子どもたちで、たとえば牧師の子どもであるマルティンとクララは厳しく躾けされている。学校からの帰りが遅れた罰として、父は2人に「純真無垢」を表す白いリボンを腕につけさせる。
上の兄弟を見て育った弟たちは気味が悪い程"良い子"を演じている。
子どもの人格は周囲の環境が要因でつくられていくこと、閉鎖的な"村"というコミュニティのなかで静かに蓄積された怒りはやがて大きなものになっていくことの恐ろしさ。


終始緊張感があり、暗い映画だったけど、そうした陰鬱な雰囲気のなかの映像の「冬」はとても静かで美しい。
ごちゃごちゃ説明しすぎない、こういうヨーロッパの映画が好きなんだよな…と再確認させられた。
がい

がいの感想・評価

3.5
モノクロの冷たさと残酷さと
なんだかんだ言っても気になるハケネ監督作品
映画を観た感が存分に味わえるハケネ監督作品

台詞や出来事が
『ズバッと刀で身体を切り裂き
切り裂きっぱなしでそのまま放置』
そんな風に感じた作品だった
その『放置』が案外クセになる
yamashita

yamashitaの感想・評価

3.3
抑圧、黒い輪がだんだんと拡がっていく様子
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