白いリボンの作品情報・感想・評価

「白いリボン」に投稿された感想・評価

胸くそ映画の王は流石ですね、ハネケ監督ほどそこはかとない胸くそを描ける人もなかなかいないと思うんですが。なかでもこの白いリボンはそこはかとなさワビサビてきなそこはかとなさでいい。
語り部がかつて村で起きた謎の一連の出来事についてふりかえりやはりなぞだったなお前には犯人がわかるか?と話を濁す話。
誰が犯人か一切明言されず、村の中でじわじわ嫌なことがおき、突然の死がいくつかおこり、ねちねちとなんなんだこいつとおもえるエピソードが小出しされ続ける。

農民の婆さんが明らかにぶち殺された臭いのに農民だからまぁ仕方ないね的な空気感。被害者だったはずの医者の底意地のわるさ。
信用できると思っていた人物がどんどん信用できなくなっていき、結局信用できるのは自分だけだなという結論にしかどうやっても至れない。最高に人間の嫌な部分を描いているので爽快です。人間不信になったらうなずきながらこの映画を見ましょう。
いやー疲れる。本当にきついなコレ。
まだ

まだの感想・評価

4.0
抑圧によって歪んだ感情が、恐ろしい。そして、それを見て見ぬふりする村人たちの心理が不気味でした。

この抑圧と思考停止は、形は違えど現実でも起きていて、そして、私は同じように見て見ぬふりをしてるのかもしれないなぁ、とぼんやり思いました。
第一次世界大戦開戦間近のドイツの農村を舞台に、村人が次々と謎の暴行事件の犠牲となり、疑心暗鬼で村の雰囲気が最悪になっていくミステリードラマ。本当は怖いドイツの田舎…と言いたい所だが、プロヴァンスやトスカーナと違って元々陰険そうなイメージあるし、「…ですよねー」という展開だったな。みんな期待通りにプンプンしてたね。牧師の家の鞭打ちシーンがやたら準備が長くて嫌になっちゃうよね。最後の開戦でみんなウキウキ!なのはドイツ帝政の終わりと貴族の没落を薄々予感していたということなのかね。
2019.5.2 スターチャンネル(録画)(字幕)
りさ

りさの感想・評価

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🏡
ミヒャエルハネケ作品初鑑賞。
村に蔓延る不穏な空気感。聖職者たちの腐敗。
人間の醜態をとことん見せられた末、最後は日曜礼拝のシーンで終わるというね、、。
実態から目を背け、都合のいい解釈と気持ちのいい選択だけをしてきた人間の末路とは。。
Dasoku

Dasokuの感想・評価

3.7
疲れたなぁ。これ。
この物語内で起こっていることは自分たちの身の回りにはないと言い切れないね。未だ。
狭い世界。けど自分の身の回りに落とし込んで考えてみるとどこの世界にも言えるのかなぁ。
学校とかこれに近いのかも知れない。
悪意や嫉妬、暴力が支配してるみたいなセリフが印象的だったです。
maco

macoの感想・評価

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ずっと観たかった映画。人間が生まれ持った欲望や残忍さについて考えさせられる。人間は教えられて、学んで人間になるのであり、暗い予感に満ちた時代には綻びが出るものなのだろう。こんなに怖かったのは、自分が小さな田舎出身だからかな、と思う。何度か観ないと咀嚼しきれない映画だ。
655321

655321の感想・評価

3.3
教師が授業を中断して職員室に籠城するあの現象、なんていうんですかね。
小田原征伐っぽいから氏政現象とでも名付けようかな。

まあ直接氏政現象は出てきません。
あの空気感です。
あの行動に本気で怖がっている子なんてそんなにいなくて、
やれやれ、呼びに行ってやるかあ。
くらいのもんです。
でも教師はそのやれやれ感も想定内なわけで。

結局、抑圧には形式が必要という事なのだろう。
ファシズム云々というわけではなく、、
抑圧されたコミュニティの維持には、誰もが共通認識として抱いているある物(それは善なるものより真なるものに近いかもしれない)から目を逸らす事によって成立するのかもしれない。
その世界はイデオロギーに変貌を遂げ、より大きくなっていく。またはより大きなものに飲み込まれる。

『白いリボン』は1913年、第一次世界大戦前のドイツのとある村についてのお話。
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