あんじょーら

青空娘のあんじょーらのレビュー・感想・評価

青空娘(1957年製作の映画)
2.7
ついに入っちゃったぜ、Amazonprime!

んで、仕事しながらぶつ切りにはなってしまうので、さらりとした作品から手を出しました。

今1番気になってる監督、それが増村保造です。それもカタパルトスープレックスさんのご紹介のおかげですけど笑

とにかく予備知識なしでまず観ました。

そして、大変今、アンビバレンツな心持になっています・・・


この作品は原作あり、です。ですから、原作を変える事がどの程度であったのか?がワカラナイ部分があるのを、そして、1957年という当時の事リアルを考えつつ。


まず、何といっても若尾文子の魅力、それが全て、と言ってもイイと思います。そして、その1点を、のみを全面に押し出している作品。そしてそのための演出、と言えると思います。


同時に、私は、この作品の古さ、というか、私にとっての、少女漫画刷り込み、と言えるほどの大変ご都合主義とも言える展開と言えると思います。そして大変、紋切り型なキャラクターが脇を固めてくれています。

正直今(2020年4月24日)見ると大変こっ恥ずかしい。そういう脚本とストーリィです。


しかし、それと同時に、その当時の、ある種大衆に向けた、分かり易さ、その純朴さが、まだ通用した時代の、垢抜けなさ、を表しているとも思います。だからこそ、演者が清々しいくらい、今ならまず無理なリアリティラインを、本当に生き生きと演じられていて、その上自然なんですね。


だから、私は今大変アンビバレンツな気持ちになります。

脇で言えば美味しい所はほとんどミヤコ蝶々と魚屋さんが持って行きますね、この2人がいい間です。


次は増村保造監督の脚本の映画を観てみたいと思います。


若尾文子が好きな方に、オススメ致します。