月世界の女、というタイトルゆえ「月に行ったら女が住んでいました」的な話を想像してしまった。全く違う。
長い割には重苦しくないし、SFという割には最終的にメロドラマに展開するし、そもそもなっかなか月面まで辿り着かないし、なんなら地球を離れるまでのお話のほうがよっぽど面白い。
宇宙服なしでもスタスタ月面を歩いている様子は今見ればものすごくシュールなのだが、なんてったって、1929年である。ニール・アームストロングが人類にとって大きな一歩を踏みしめる、40年前。この映像が、当時の人々にどれほどの反響を呼んだのだろか。驚異的である。