いずみ

柔らかい肌のいずみのレビュー・感想・評価

柔らかい肌(1963年製作の映画)
4.0
付き合い始め、不倫始めの最初は女が盛り上がり、男が決断を下そうとすると女は盛り下がる。いつの時代も男女の恋愛の温度差は真逆。ニコルと田舎へ不倫旅行へ出かけたピエールがツーショット写真を憂しく撮るがそこはトリュフォーのフェチシーンでもあり、後にそのシーンを付け加えたようなシーンであった。これには笑った。結局は娘のサビーヌのことも考え、15年連れ添った妻のことも再び思い出し、離婚するのに戸惑ってしまう。ニコルが、ばかね、って言ったのにも納得。ラストは賛否両論だが、彼女が捨てられた女で終わらなくてよかったと思う。ある意味女性優位な映画だった。ちょっとファムファタールな、ノワールを引きずっている。
いずみ

いずみ