くぅー

掌の小説のくぅーのレビュー・感想・評価

掌の小説(2010年製作の映画)
3.4
文豪・川端康成の122編の短編集「掌の小説」・・・その中から6話をセレクトし、四人の監督による4話で構成をしたオムニバスで、一応はそれぞれリンクさせる形にもなっている。

①【笑わぬ男 】監督:岸本司、出演:吹越満、夏生ゆうな 他
②【有難う】監督:三宅伸行、出演:寉岡萌希、中村麻美、長谷川朝晴 他
③【日本人アンナ】監督:坪川拓史、出演:福士誠治、菜葉菜 他
④【不死】監督:高橋雄弥、出演:奥村公延、香椎由宇 他

で、例によって原作未読での挑戦で、美とエロティシズムのテーマに惹かれての鑑賞であります。

率直な感想は、全体的にちょっと作り込み過ぎた感じで、メリハリに欠け、妖艶さが弱いのがもったいなく・・・結局は4話の美しさが一番印象に残り、終わり良ければの余韻には繋がる。

そう、全編に渡り、桜が画面に彩りを添えていて、もちろん春にオススメですね。

なお、俳優陣では、やはり奥村公延・・・全編に顔を出してラストを締めるベテランの巧さがいい。
そして、香椎由宇と中村麻美の美しさが印象的だが・・・福士誠治に吹越満に夏生ゆうなもきっちり持ち味を披露してます。
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