ベビーパウダー山崎

ワーキング・ガールのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ワーキング・ガール(1988年製作の映画)
3.0
メラニー・グリフィスがクソ上司のシガニー・ウィーバーにスカッとジャパンをしたあとの新しい職場での秘書との会話が良い。グリフィスのこれまでの歩みがフリになって成長が描かれ、反撃した気持ちよさだけではなく、きちんと目標の達成で締められている。堂々とした自由の女神から始まり、キャメラが建物から引いてNYの街を映す空撮で映画が終わる。80年代女性の奇天烈な髪型やバブル期まっただなかの風俗、幼いころからこういった映画ばかり見ていたので、このゴリゴリの洒落た景色こそがアメリカ映画、アメリカだと脳に刻まれてしまった。
グリフィスはドラッグとアルコールでボロボロだった時期、それでもこれだけ爽やかなドラマに仕上げてしまうマイク・ニコルズ。なんでもかんでもそれなりの形にはする剛腕の作家。