素潜り旬

詩人の血の素潜り旬のレビュー・感想・評価

詩人の血(1930年製作の映画)
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詩人の血が流れているコクトーにとってこの作品は本当にアヴァンギャルドなものなのだろうか。俺からすれば『美女と野獣』の方がよっぽどアヴァンギャルドなのだが。主演の肉体美に目を奪われてしまうのはいかにもコクトー的だし、その肉体が線の動きをするところ、そして本当に線が現れるところもコクトーのドローイングを見ていれば、それを映画というジャンルに表出させただけである。チェスや雪合戦、銃での自殺など、モチーフは多々あるが、それは彼自身の作家性による選択から来ているために実験的要素があるというよりかはコクトー神話を構築する一部といった感じである。そして注目すべきは移動する口ではなく、その口に○ェ○○○させるところにあるのではないか。この発想こそアヴァンギャルドである。
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