滝和也

セブンソードの滝和也のレビュー・感想・評価

セブンソード(2005年製作の映画)
3.3
迫り来る傭兵の大軍団に、
天山から授かりし
七剣を振るい、立ち向かえ
運命の七剣士!

そしてロン毛で決め顔の
ドニー師父!

武侠版七人の侍!

「セブンソード」

禁武礼が発せられた清朝黎明期、武術の修練が禁じられ、それに反する村を襲い賞金を稼ぐ傭兵団が現れる。ある村に曾て前王朝に仕えしラウ・カーリョンが助けられ、その襲来を告げ、天山へと助けを呼ぶ。彼と村の二人、そして天山の四人を合わせた天山で作られし剣を持つ七剣士が傭兵団を迎え撃つ!

こう書くとかなり、期待できそうな作品でしょ。そう七人の侍に近いなら面白いと思いますよね…。

残念です…。

まず、こんな155分と長い作品なんだけどキャラが書き込みきれてない。どの方も中途半端で語り方も上手くない。唯一ドニーさんくらいかな。それでも、不満がある。特に同朋のキム・ソヨン演じる高麗美女とのラスト…。

兎に角いきなり登場した助っ人4人はバックボーンも説明もナシに助けに入り、その辺のカタルシスもなく…、更にいきなりアクションに突入するので、最初誰が誰だかわからない…。しかも画面も暗く、カット割、カメラワーク、編集も散漫で見づらいし。

全編に言えるのですが、中途半端なカットバックで見づらいし、アクションに集中できない…カメラワークも良くないのか、折角のアクションが伝わりにくい。更に脚本は中弛み気味でそこからラストになっちゃうのと言う展開で…。更にその七剣の特徴ですら、形が奇抜と言うだけで能力もわかりづらいし、その剣と剣士の繋がりも説明不足。これなら風魔の小次郎の方がまだマシ…。

敵キャラも頭領が少しだけ書き込まれてるけど、見た目が魅力的な部下達の扱いはやっぱり適当で、退場順も間違ってるし、対決相手も間違ってる…。

どうしたツイ・ハーク…香港のスピルバーグじゃないのか…。伝わりづらいぞ!

ただ2点代にしないのは、ドニー師父のアクション、キャラが好きだから。今回もモテまくる(笑) 硬派なキャラでロン毛で決め顔の嵐(笑) アクションのキレはいつも通り。ワンチャイとかと比べたら全然ですが、ドニー師父がいれば見せ方が良くなくても何とかなる。

女性陣は皆さんキレイな方で清純顔なんですが、ポンコツな脚本で肉食系(笑) その中でも高麗人役のキム・ソヨンさんは美しく、耽美的。松井珠理奈を大人にして美しくした感じです(^^)

作品として原作があり、七人の侍とは違うはずなんですが、寄せてるのかな…。ただ全く比べ物にならないです(T_T)これはドニーさんが好きな方、ワイヤーアクション好きな方向けですかね。それ以外の方にはオススメしません…(T_T)
滝和也

滝和也