スローターハウス154

ペーパーチェイスのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

ペーパーチェイス(1973年製作の映画)
3.2
2018/2/23

勉強版『セッション』と聞いて、自分に喝を入れるために観ました。が、『セッション』くらいの覇気を期待してしまったせいか物足りなかった。たしかにストイックな勉強生活だけど、日々の移ろい的な流し方で淡々としていた印象。魅せ方のせいかな、事態の展開と人物の感情の連動性がイマイチ掴みにくい。そして各々のキャラ設定が弱い。教授も常識の範囲内の厳しさだったので物足りなかった。
ただ、印象的なシーンがいくつかあったのは良かった。主人公が大量の本を4日かけて読み漁っていたり、勉強仲間が自信作のまとめノートを窓からバラまかしてしまい慌てふためいたり、仲間とホテルに缶詰めして勉強しまくってたり..

最後は、うーんよく分からなかったな。
教授に名前覚えてもらえなかったことにショック受けすぎじゃない?承認欲求のために勉強してたんかな..
それとも他の理由あってあんな行動に出たんだろうか。いずれにせよ、何やってんだコイツそんなことしても別にカッコ良くないぞ、と思いました。
あと、勉強仲間はどうなったのか気になる。あんだけ一緒に勉強してきた仲間を最後に登場させないで映画が終わってしまったので尻切れとんぼ感が残りました。