Filmarksで繋がっている方に教えていただいたのですが、『スタンド・バイ・ミー』('86)、『ショーシャンクの空に』('94)と本作はいずれもスティーヴン・キングによる “Different Seasons”と題した4つの中編小説を原作にしていて、うち3つが映画化されています。シリーズ4編が四季それぞれの季節をテーマにしていて『スタンド〜』が秋、『ショーシャンク〜』が春で本作が夏なのだそう(冬だけがない)。
キング氏にとって“ホラー作家”としての活動ばかりが目立つのに嫌気が差して手がけた作品集らしいです。イメージを払拭させるための肝入りの小説なのに、日本で出版された邦題がなんと『恐怖の四季』('82)。日本の出版社サイドは「ホラーでなきゃ売れる訳ない」って思ってしまったのかもしれませんね。
それでも本作は「人間が一番怖い」系のホラーかな。近所に住む老人は潜伏中のナチ戦犯で、とあるきっかけで高校生がそのことに気づく。少年は老人が戦時中に行った残虐行為を話すよう強要。少年は邪悪さを目覚めさせてゆき、老人もまた生気を取り戻してゆく、って話でした。
本作の主人公を演じたブラッド・レンフロは見た目が若かりしイーサン・ホークにちょっと似ている…。でも雰囲気は『ターミネーター2』('91)で一躍有名になったエドワード・ファーロングみたいで好きじゃない。