生きる伝説 クリント・イーストウッド監督作品
たった四日間の恋に永遠を見いだした中年の男女の愛を描いたラブストーリー
賛否ある映画だけどこれは超絶くらいましたわ…
多分一生雨にうたれるイーストウッドの表情と、そこで葛藤するメリル・ストリープの表情は忘れられないと思う
そのぐらいクライマックスの描写は圧巻
「でもこれ、不倫なんだよね」が最初から最後までずっと頭でぐるぐる回ってるのに、そんな事ぶっ飛んでむちゃくちゃ大号泣しちゃうくらい素晴らしい映画だった
大まかな話の筋は、夫と子供が出かけてる間の四日間に生涯忘れられない不倫をするという話なので、生理的に受け付けなかったり嫌悪感を抱く方がいるのも十分わかりますが、それを差し引いても映画としては文句のつけようがない大傑作と言える
それは間違いなくメリル・ストリープの名演に尽きる
みる目が変わる瞬間、喜びや不安や悲しみといった心境の変化を、観客の心をえぐりとだすように揺さぶってくる見事としか言いようがない神がかり的な演技
それに今までみたメリル・ストリープ史上1番可愛かったというか魅力的に見えた
たったの四日間しかない物語なのにどうしようもなく切なくて苦しい、それでも格別に美しい物語
彼女の選択は間違いじゃないし、決して不倫を美化して肯定する映画になっているとは思わない
かといって下手な監督だったら不快感しか残らないような非常に難しい映画なんだけど、そこはまあイーストウッドにおまかせくださいと言わんばかりに完璧なわけです
音楽もこの上ないくらい素晴らしくぴったりで沁みるなぁ…
多分夫婦で観てはいけない映画の最高峰だとは思うけど、やっぱりイーストウッドって凄いんだなぁとしみじみ感じられる大傑作
〈 Rotten Tomatoes 🍅90% 🍿87% 〉
〈 IMDb 7.6 / Metascore 69 / Letterboxd 3.9 〉
2021 自宅鑑賞 No.125 U-NEXT
