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マディソン郡の橋のwandaのレビュー・感想・評価

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
3.8
これが2019年なら、「ウジウジしてないで行っちゃいなよ!」とフランチェスカの背中を押したくなる。でも1960年代、ド田舎の小さな(保守的な)町、ただの主婦は家庭に閉じ籠もるしかないのだろう…。

たった四日間だからこそ、この激情に身を任せるのは、正しいのか否か何度も悩んでしまうよね…もはや、誰にとって何が正しいことなのか分からないけれど。
フランチェスカをもどかしいと思うのは、私は未婚だし、不倫したことないし(笑)、たぶんまだ若くてこの時代を(比較的に)自由に生きているから。

いくつになってもほんの数日でも、ひとは恋をして愛しあえるんだなぁ、不倫だけどちょっと羨ましいと思ったらきゅん(死語)とした。二人が一緒に過ごしたのは短い間なのに、二人がひかれていく様は、映画は全然違和感なくて。


ここから少し結末に触れます。



本当に最後の別れ際、ロバートがバックミラーにネックレスをかけるシーン。後続の車内で(隣に夫がいて)それを見たフランチェスカの気持ちを思ったら、超泣いてしまった。
揺れるネックレス。出ていこうか、ドアノブをぎゅっとつかむ手。無言でロバートの車を目で追う、その視線の動きと表情(やっぱりメリルはすごいなぁ…)
このお話は二人があのときに一緒にならなかったからこそ、美しいラブストーリーとして語れるのですよね…。
ローズマン・ブリッジから遺灰をまく。結ばれなかった二人の夢の物語がようやく繋がる。
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