MitsuhiroTani

ヴェロニカ・ゲリンのMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

ヴェロニカ・ゲリン(2003年製作の映画)
4.0
功名心に駆られた浅はかな記者なのか。このままだと何も変わらないと考えた自己犠牲の人なのか。
実話に基づく作品としての節度が好ましく、彼女の心底を語らない
演出がもどかしい。彼女の正義感を可能な限り抑制的にする一方、軽はずみと思える立ち居振る舞いを随所に織り込むことで、意図的に残した解釈の余地なら、素晴らしいミステリーだと思う。
通常私は、映画のエンドロール辺りに余韻を楽しむが、この解釈の余地故、少し間が空いてから余韻を楽しめた。
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