yoichiro

猿人ジョー・ヤングのyoichiroのレビュー・感想・評価

猿人ジョー・ヤング(1949年製作の映画)
4.2
12月29日 DVDで鑑賞
「キング・コング」のスタッフが16年後に再集結した巨猿映画の古典。恐竜と戦い、街を破壊したコングに比べ、こじんまりとして癒し系モンスターになっているが技術には格段に進歩しており、ジョー・ヤングの表情の豊かさや人物との合成が精微。
酔っ払いに酒を飲まされて泥酔し、ハリウッドのナイトクラブで暴れるシーンはスピーディーだし、クライマックスの燃える孤児院から子供達を救い出すシーンはエモーショナルな芝居も見せる。最後に子供を地上に助け下ろした時、燃え落ちてくる孤児院の壁から、子供を庇って自分が下敷になるジョーの姿は泣ける。力を振り絞って、子供の上に覆いかぶさるジョーがちゃんと芝居をしているのだ。この動きを担当していたのが、かのハリーハウゼンだったのだから、やはり天才だ。
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