mrかっちゃん

桐島、部活やめるってよのmrかっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

BSで11/30に放送していたものを録画して鑑賞しました。
以前にDVDをレンタルしたものを観たことがあるのですが、やはりぐうの音も出ないほどの圧倒的なパワーとリアリズムがある傑作でした。

この映画は青春映画というジャンルに分けられていますが、アンチ青春映画として描いているのだと思います。
何故そう感じたというと、よくある青春映画や青春ドラマは舞台の学校におけるヒーローすなわちこの映画だと桐島ですが、桐島のような存在が必ずいてそこからドラマが起こるのがよくあるパターンだと思います。

ですがこの映画では、そのヒーローである桐島が出てきません

どうして桐島は出てこないのかそれには明確な理由があります。
この映画では桐島は天皇や神様として描いているからです。
天皇は日本国民の象徴であると、憲法で定められていますが、まさしくそういう風に描いています。

何故なら桐島がこの映画に出た瞬間この映画は、完結してしまうからです。
ドラマ=葛藤が生まれないからです。

その結果宏樹君は自分は一体何をしたいのか、何が好きなのかわからなくなってしまい自分は何者か自分自信を問う話になっています。

ですが、桐島に全く関係のない人物も描かれているのですが、そこもポイントになっています。
映画部のメンツや吹奏楽部の女の子、野球部の三年生の先輩です。
彼たちにはちゃんと目標があり、
自分自身の好きなことをちゃんと理解しているので、あんなに対照的に、ある意味学校生活の勝者として描かれているのだと思います。

それ以外にも、徹底したリアリズムがありました。
こういう人いるよねと思わず共感してしまう、ウザい女子達w
実際あんな連中が高校時代にいましたwww

バレーボール部の嫌な雰囲気や
映画館で偶然会った神木くんと橋本愛ちゃんのぎこちない会話シーン、橋本愛ちゃんとパーマ野郎のイチャイチャを神木くんが見てしまったところ等心が抉れるリアリズムが徹底されていました。

この映画は単なる青春ドラマではなく、自己実現を果たす物語とも取れるのでこの映画にはとてつもない深さがあるです。