ドルフィンキック

桐島、部活やめるってよのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
3.9
劇場公開時、評判が良くて、ロングラン上映されていたので、気になって映画館に観に行きました。
何とか、ギリギリ、間に合いました。
映画を観て、賛否両論なのが、頷けました。
万人受けするような青春映画の王道と呼べるような作品ではなく、学園物の青春映画としては、今まで、観たことがないような斬新で、凝った内容の個性的な作品だと思いました。なので、ややストーリーが難解な印象を受け、戸惑いましたね。とは言え、学校生活の細かい描写や生徒達の会話のやり取りが妙にリアルに描かれていて、秀逸だったのと、フレッシュな俳優陣がそつなく演技をこなされていたので、観応えがあり、引き込まれました。あと、自分の学生時代と重なるようなシーンが出てきたりすると、何だか、懐かしくなり、グッときました♪学生時代って、確かに、皆、ランク付けされたよなあ~とか、ああ~こういう感じの人、いた、いた、みたいな・・・。
それ以外で、良かったと思ったところは、清水くるみさんがバレーボール部の小柄な頑張り屋の男子生徒に恋心を抱くエピソードは、微笑ましく感じました。山本美月さんは、大人っぽい高校生役を好演されていましたし、橋本愛さんは、「ツナグ」での泣き叫ぶ演技も、秀逸でしたが、この映画での、物静かな役も、中々似合っていて、良かったと思います。神木龍之介君や大後寿々花さんの演技も、それぞれ、持ち味を出していて、ナイスでした。
あと、神木君の相棒役の役者さんの「おまた」って言うセリフは、ツボでした(笑)。
確か、彼は、僕のお気に入りの作品の「見えないほどの遠くの空を」にも、出演されていたんじゃなかったかな?(記憶違いだったら、ごめんなさい。)
最後は、何か、サプライズが、あり、意外な結末が待ち受けているんだろうなあ~なんて、楽しみにしながら、観ていたんですが、「え、これで、終わり・・・」みたいなエンディングは、やや消化不良でした。でも、この映画は、結末が云々じゃなくて、作品の雰囲気を楽しみ映画なのかなって思ったりも、しました。映画を観終わった感想としては、個人的な意見ですが、期待していたよりは、ちょっと物足りなさは、感じましたが、でも、まあまあ、普通に、楽しめました♪僕にとっては、ラストを含めて、分かりづらいシーンも、所々にあったし、観逃してしまっているシーンも、あるかもしれないので、またいつか機会があれば、見てみたいと思っています♪