けんぴ

桐島、部活やめるってよのけんぴのネタバレレビュー・内容・結末

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

やばい、感動した。
「桐島が部活を辞めたらしい」
止まっていた水面に一石は投じられ、波紋が広がるように周りの人間に変化を与えていく感じがたまらない。
高校生たちがアタフタしているだけなのに、胸に込み上げてくるものがあった。
あの頃は学校や友達のことで精一杯というかそれが全てだったよなって。ノスタルジックな気持ちにね。
田舎の県立高校が舞台で、完璧なリア充人間が描かれていないのが良い。みんな何かしら悩みはある。序盤金曜日を様々な人物の視点で繰り返す感じタランティーノの群像劇感あって大好き。
103分に凝縮された青春と人物の描かれ方は無駄がなく盛り付けが完璧な料理のように秀逸。
なんか上手く感想を言葉にできない。箇条書きでポイント整理する。

《ネタバレ注意》

桐島が部活を辞めたという決定的なシーンがない。そもそも桐島が出てこない。それが良い。見えない何かに振り回される、それが現実の青春だ。
クライマックスの屋上のシーン、カタルシス!陰キャラ文化部が立ち向かう姿とか、映画的だよね。現実だとボコられて終わりじゃん。映画は夢を見せてくれる。
バトミントン部の女の子可愛い。
吹奏楽の女の子の失恋切なすぎる。
東出昌大演じる元野球部が青春を取り戻すことを匂わせて終わりなの良い。最後清清しい気持ちになれた。

色々な青春が見れて、高校のクラスを思い出した。
神木くん演じる映画部の少年の「映画監督にはなれないけど、映画を撮っているときは、憧れの映画監督と繋がっている気がするんだ」みたいなセリフが凄いよかった。

オタクは橋本愛が好き!!!
けんぴ

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