大好きな作品。
ライトで見やすい青春群像劇ながら、
日本アカデミー賞最優秀作品賞という大変厳かな賞も取っている。
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何をやっても万能のイケメンもいれば、
どんなに頑張っても結果が出ない人もいる。
そして頑張ってる姿を嘲笑う女子と、
それにいら立つ別の女子。
だけど私たちは同じグループ。
「桐島の不在」がそんな「青春の不条理」を浮き彫りにする。
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なんで好きな映画を撮っているだけで笑われなくちゃいけないんだ。
なんでみんな平気な顔で俺たちの邪魔をしてくるんだ。
それは、ダサい映画部は「下位グループ」で、イケメンや運動部は「上位グループ」だから。
それが青春ヒエラルキー。
下位グループはバカにされる。
“謝れよ”
そう言って、上位グループに立ち向かう映画部。
もう我慢も限界だ。
お前らの魂、今こそ見せてやれ!
ブラスバンドの音楽も、君たちゾンビを応援しているぞ。
青春ヒエラルキーなんて派手に食い殺せ!
私の心も燃えるように熱くなった。
誰もが誰かに共感できるのでは。
公開:2012年
監督:吉田大八
出演:神木隆之介、橋本愛、東出昌大、山本美月、松岡茉優、仲野太賀、前野朋哉