れもん

桐島、部活やめるってよのれもんのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.0
東出昌大って「やっぱかっこいい」な…
ずっとそう思って観てたら最後に神木隆之介がそのまんまのセリフを言ってた。笑
なんでこんなにかっこいいんだろうな。
顔の造形とかはそんなにかっこいいわけじゃないと思うんだけど…身体なのか?

そんな東出昌大のことを「身体もいいから」って言ってた彼女、松岡茉優だったんだね。
観てる間、松岡茉優だと全然わからなかった。
8年前の作品だから、まだ10代の頃か…
今より少しぽっちゃりしてて、あと思ってるより背が低かったんだな…
と思ったけど、そりゃずっと東出昌大とか山本美月の隣に居たら背も低く見えるか。
観てる間はずっと「なんだこの女」と思ってた。
松岡茉優本人には「頭の良い人」というイメージがあるんだけど、そんな人が「頭の悪い人」をこんなに自然に演じて「なんだこの女」と思わせるんだから、流石女優。

『チワワちゃん』を観た後に他の人のレビューを色々と漁っていたらこの作品との類似性を指摘している人がいて、そういう視点でも観てたんだけど、まあ確かにタイトルになってる人物が居なくなったところからストーリーが始まるのは共通してるけど…割と違うような…笑

韓国映画がアカデミー賞の作品賞を獲り、日本の映画ファン界隈では「韓国映画に比べて日本映画は…」と日本映画に対して批判的な意見が噴出中だけど、私はこういう「日本人ならわかる作品」だけど「日本人にしか通用しない作品」みたいなのも好きだな〜とか思ったりした。
日本人ならほとんどが「高校生活」を体験するし、この作品の登場人物の中なら自分はこの人物かなとかあの人はこの人物かなとか考えることができるし、何かを感じたりもするだろう。
でも、この作品は世界にはウケないだろう。
でも、それで良いと思う。
グローバルにウケる作品も良いし、ローカルに刺さる作品だってあって良い。

これはこれで良いじゃんと思った、日本アカデミー賞の最優秀作品賞受賞作品だった。

【2020.02.13.鑑賞】
【2020.06.16.レビュー編集】
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