はま

少年は残酷な弓を射るのはまのレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
3.7
☆エズラ・ミラー
愛する夫との子供…同様に愛すべき存在であるはずの少年は、生まれた時から、もしくは生まれる前から何かが欠けていた。母親である自分と同じように。

まず「なぜ少年はあんなにも母に対して残酷だったのか?」と思う部分。他のレビューや自分が考えるに、少年は胎内にいる時から「キャリアのことや望まぬ妊娠のために悩む母親」の気持ちを、図らずも深層心理で感じ取ってしまっていたのだと。生まれたあとも少年に対し上手く愛情を与えられない母親と、ただ愛情を欲していた(最後まで本人はその正体に気づかなかった訳ですが)少年がぶつかり合った結果の大事件なだけだったのではと思います。よくある親子関係がかなり異常な方に発展するとこうなるのかもしれない…父親や妹に絡む出来事は確かにどれも現実にありえそうな事ばかりでしたし。

全編において赤がポイントになっていて、事件後の母親が赤いペンキを落としていくシーンと過去の赤い何かがリンクしている演出は、「母親が過去を振り返る」形で書かれている原作を踏襲しているのかなぁと思いました。
また、最初は「なぜこの母親からこの息子が生まれるんだ?」と思うほどの異常性を少年から感じますが、見ていると二人は本当に似ている。そこに関する演出も奇妙で良かったです。

まぁエズラ・ミラー君が堪能できただけで満足なんですが←
本当にこの作品のジャケット大好きで…これも白と赤があってポイントなんですよね。邦題に関しては「最後のシーン見たまんま」って感じもしますが耳触りが良くて大好きです(笑)