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少年は残酷な弓を射るのfumikaのレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
3.5
2003年に発表されたライオネルシュライヴァーによる小説原作

自由を満喫しながら生きてきた作家のエヴァは、妊娠を機にそのキャリアを投げ打たざるを得なくなる
それゆえに生まれてきた息子ケヴィンとの間にはどこか溝のようなものができてしまい、彼自身もエヴァに決して心を開こうとはしなかった
やがて美少年へと成長したケヴィンだったが、不穏な言動を繰り返した果てにエヴァの人生そのものを破壊してしまう恐ろしい事件を引き起こす


エズラミラー演じるケヴィンが放つ、冷たく無の瞳は恐ろしくも美しさがある
幼少期に母親から十分な愛情を与えられなかったケヴィンだが、もはやその範疇を超える狂気性が彼にはあるように感じた
その事実はエヴァにしか向けられず無論その事で彼女は苦しみ続け、その苦しみは事件をきっかけに永遠のものとなる

父親からの贈り物が凶器になる悲しさ


これだけの仕打ちを息子にされながらも、彼女は最後刑務所に向かうケヴィンにハグをする
そこに母親としての自覚と、共に背負う覚悟を感じた


宣伝ポスターのエズラが良い
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