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わたしを離さないでのlemmonのレビュー・感想・評価

わたしを離さないで(2010年製作の映画)
3.9
一種の洗脳。
そこで育った子供たちは何も疑問に思わず、オリジナルに提供していく。
このシステムの殻を破り、戦うのなら、あり得そうなハリウッド大作映画だが、本作はまったく趣が違う。

物語の切り口が恋愛の三角関係。
下手すると安っぽくなりそうだが、そうなっていない。
ひとりの男とふたりの女。
男は頼りなく繊細。
ひとりの女は大胆不敵、ただどこか心に余裕はない。
もうひとりの女は完全なる諦め、を越えたが故か余裕があるようにもみえる。


世界観は、クローン人間が、ある意味軟禁状態の施設で育ち、オリジナルのため時期が来たら必要な体の一部を提供する。それが当たり前の時代。


冒頭のランプリング演じる学長の言葉から衝撃だ。ここの教員は嘘はついていない。


固執する執行猶予。
数年の時間を大切に思う心は見習わなければならない。
主題はそこなのか?
大切な人と一緒にいられる時間か、、、


ただやはり本作の物語は辛すぎるよ。。。😭。
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