Melko

カンフー・パンダのMelkoのレビュー・感想・評価

カンフー・パンダ(2007年製作の映画)
3.8
ごめんなさい、見る前と見てから中盤ぐらいまで、ナメてました…
なかなか面白い!!!!!
頭使わず見れるモノ〜と思ってチョイス。何気に今まで見たことなかった、このドリームワークス作品。
豪華俳優てんこ盛りの英語オリジナル音声で鑑賞。

全体的にかわいくないキャラデザと、中盤までのものすごいダレる感じと、主人公パンダのウザさで「……😟」て見てたのが、最後「😊😊😊」に変わった勝因は色々あって、

まず、主人公ポーの声をジャックブラックが吹き替えたこと。もう優勝。ラーメン屋の息子で、ボテボテの体に止まらない食い意地、溢れ出るカンフー愛。この最後の要素である、所謂「オタク」要素がもうホントこの人にしかできない味わい。憧れの人たちの前で早口でまくしたてるところとか、聞いてないのにいろんな知識を披露するところとか。そしてそれが全く悪気のないピュアさなんだから、このおちゃらけお豆腐メンタルのパンダがやさぐれながらも強くなろうとするのを、ちゃんと見守りたくなるよね。

あと、お子様向けのアニメとはいえ、小手先のアクション描写ではなく、徹底的にカンフーの動きをリサーチした上でアクション描写されているところ。それを動物の動きに落とし込んでいるのが、アニメーター達の仕事の真骨頂。タイ・ランが脱獄するところなんてミッションインポッシブルみたい。冗談じゃなくホントにアクション一個一個の物凄い細かい動きまで再現されてる。速すぎて一回じゃ目で追えないけど。

周りの人と同じやり方で修行して…というスポ根ではなく、ポーに合った方法を取った所も予想はできるが興味深い。
そんなに食い意地張ってるなら…!!「酔拳」ならぬ「食欲拳」

そして、お子様にも分かりやすいメッセージが入れられているところ。ただのおちゃらけガチャガチャアニメではなく、
「最初から諦めていても何も始まらない。自分を、他人を信じること」という、非常に分かりやすく、そして子供にも大人にも刺さるメッセージがキチンと用意されている。

身体が仕上がってないデブがどうやって最強のムキムキマッチョを倒すんだ…?と思ったら…そのまま行ったー!!!!なるほど…!な戦い方w 分厚い脂肪も役に立つ!
「お前なんかただのデブパンダだ!」
「なに?俺は元祖(the)デブパンダだ!」のセリフにはシビれた…!

序盤のテンポの悪さや、ポーのオタクぶり・劣等感を抱いてるところが生ぬるく物足りない感はあるけれど、終わりよければ良し。
続編も…見てみようかな…!
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