みかんぼうや

ローマの休日のみかんぼうやのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
3.6
オードリー・ヘプバーンのデビュー作にして最高傑作、恋愛映画の古典、と言われる本作品、実は初鑑賞。これだけの名作を初鑑賞するのは、恋愛映画を食わず嫌いをしてきたから。しかし、最近「君に詠む物語」を鑑賞し、恋愛映画もやっぱり素敵だな~と思い、思い切って鑑賞してみました。

歴史的傑作と言われ、本サイトをはじめ、各サイトでの評価も軒並み高いので、とても楽しみにしていましたが、ストーリーは至ってシンプルでストレートなんですね。正直、驚くような展開はなかったし、お金持ち王女様がお城から抜けて一夜の恋、というのは結構ありそうな設定。それでもこの作品がこれだけの高い評価を得ているのは、公開当時はこの設定が斬新だったのでしょうか?

ただ、ストーリーと設定の超王道感自体にはそれほど魅力的に感じなかったものの、映画として面白さを感じさせるのは、やはりオードリー・ヘプバーンの圧倒的な存在感、そしてその彼女が見せる王女の凛とした公での姿と一日だけ見せた少女としての可憐さのギャップがあるからこそ生まれるあの余韻残るラストシーンでしょうか。それほどに魅力的なキャラクターと演技でした。
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