このレビューはネタバレを含みます
王女アンの楽しそうで可憐な姿。落ち着いていて大人なジョー。大きく起承転結があるストーリーではないが惹き込まれる。
アンの心情の変化から物語は動きだし、ジョーの心情の変化へと移り変わっていく。その様も観ていて飽きない。
1953年の映画とは思えないクオリティ。
ジョーとアンの別れのシーンのセリフや演技演出、被写体の映り変わり等。切ないったらありゃしない。
アンが角を曲がってからなかなか出発できないジョーと同じように、期待している自分もいた。
ラストの記者会見でのアンの涙。それより先にうっすら涙を浮かべるジョー。「ローマでの思い出は生きてる間、一生忘れない」というセリフに重みがのし掛かる感じ。ジョーが会見場を去り、最後に振り返るシーン。あの背中からは1日の思い出とは思えない哀愁を感じた。
あと、オードリーヘップバーン可愛すぎる。