ハッチ

ローマの休日のハッチのネタバレレビュー・内容・結末

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます


学生の頃に授業で飛ばし飛ばししか見たことがなかったので今になって視聴。

ストーリーは王道といった感じなのですが、ここから王道が始まったのだなと感じる色褪せない名作。今見ても素晴らしい作品でした。

とにかくオードリーが最高にキュート。表情一つ一つがあどけない少女のようで。
家から逃げ出してからは街で世間知らずっぷりを発揮していくものの、その持ち前の魅力で街の人たちを魅了していくアン王女。視聴しているこちらもアン王女の少女のようなあどけなさを持ちながらもわきたつ品の良さ、独特の魅力に惹かれていきました。

主演俳優、グレゴリー・ペックもハンサムで色気がある!海外の俳優さんは何をしても絵になってどのシーンでも一枚の作品となるようでした。

些細なシーンですが、フラフラになっているアーニャを自宅アパートへ誘導するときの階段のシーンがとても可愛くてふふっとなりました。何気ないシーンですらときめくかわいさがあります。

アーニャからブラッドレイへの恋心が育まれる様子は徐々に、という感じにわかるのですがブラッドレイはいつ…?となっていたところであの乱闘シーンの流れ。ここで自覚したのかな~!となるキスシーンは綺麗でどこか艶っぽいのにいやらしくなく…

そこからの別れの時を察したふたりの会話からラストまでじわじわ涙が止まりませんでした。

ラストの記者会見は役者さんたちの視線の演技が特に素晴らしく、粋でありながら茶目っ気のあるシーンもあり最高でした。
アーニャとブラッドレイではなく、王女と記者として交わす視線に、隠しきれない秘めやかな思いがあり胸を締め付けられるようでした。

ラストの締めかたまでとにかく秀逸。これが現代にも残る名作たる由縁だと随所で感じる名作中の名作でした。

また視聴したい、そう思える素晴らしい作品でした。
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