こまだこま

ローマの休日のこまだこまのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
3.6
今更ながら"不朽の名作"に挙げられる1作を鑑賞。オードリーがひたすら愛らしく そして麗しかった。個人としては、バーバーで髪切ってしまう前のふわふわカーリーヘアが好きだったなぁ。それにブラウスとサーキュラースカートは神々しい組み合わせだった。あとはオードリーのくるんとカールした長いまつ毛の影が部屋の壁に映るところに惚れ惚れし、彼女が生まれ持った個性+バレエに親しんでいたから故の姿勢の良さや首の長さ、その佇まいの美しさに同性として学ばされた。オードリーの役であるアン王女の「thank you」の⇘ ⇗というイントネーションが高貴だった。

作品内容としては、王妃の普段赦されない自由を謳歌する夢のような1日があまりに楽しそうで、その分切ない部分もあった。また、男女が次第に相手に惹かれていき距離が縮まっていく様が自然と表されていて、身分違いの恋ながらもお互いの素性をさらけ出さずに過ごす2人はとても等身大であった。にしてもいまのご時世なかなか希少だと思われるプラトニックな淑女紳士の関係が尊かった。
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