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フィールド・オブ・ドリームスのNYoLoのレビュー・感想・評価

3.9
隣席のデキる上司は読書がご趣味。職場に何冊か置かれている既読書の中に気になっていた原田マハさんの本を発見して借りたことから、久々に読書熱が再燃した2021年の幕開けとなりました。

そして先日貸していただいた『キネマの神様』。「ニュー シネマ パラダイス」を中心に据えつつ、様々な名画のタイトルが次々登場します。もちろん、見たことがあるものもあれば、まだ見ていないものも。その中の一つがこちら、「フィールド オブ ドリームス」でした。見るしかない!本はとりあえずそこで閉じて、とにかく鑑賞スタート。

こんなきっかけもあるから、映画も本も、何気ない会話も、やっぱり楽しい。



アイオワ州のトウモロコシ畑の一角に、何かに導かれるようにナイター仕様の野球場を作るレイ。まずこの野球場のロケーションだけで絵になります。そこに(背丈以上あるトウモロコシ畑の向こうから)現れる、メジャーリーガーのゴーストたち。終わらない天啓。一体この先に何が?

変わりゆくアメリカの中で、野球という普遍の「夢」と、誰しも幾分か持つであろう親子の軋轢などを織り交ぜた、あったかい作品でした。

広大なトウモロコシ畑をはじめ、ロードムービーよろしくアメリカの大きさを感じる部分もありつつ、登場人物を繋げる輪はとてもパーソナル。だからこそ、自然に自分との共通点を探そうとしてしまうのかもしれない。

野球なんて全く興味がない私。そして幼い頃、父とはキャッチボールもしたし、なんなら今でも仲良くしているので、ほぼ共通点のない本作の主人公でしたが、なんとも言えない懐かしい気持ちになる、そんな映画でした。

野球を見ているときはみんな子どものような気持ちに戻り、老若男女熱狂する。フィールドがそんな場所なら、劇場のスクリーンの前も同じかも。

読書も良いけど、やっぱり映画ももっと見たい!!!


でもまずキネマの神様の続きを読もう。
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