「ここは天国かい？」
誰にでも人生において心残りなことがあると思う。
私は気持ちの切り替えが早いほうだけど、後悔と心残りは別もので、後悔はなくても心残りは簡単に消えない。
これは、そんな心残りを浄化させる映画でした。
野球とSF(と呼んでいいのかな？)の組み合わせは浮かばなかったなー。というより、スポーツとSFの組み合わせが意外だった。映画を観てみると案外しっくりくる。
細かく作り込んだSFとは違うけど、幻と現実の狭間を見るような演出は味わいがあった。
「金はあるが心の平和がないのだ」というテレンス･マンの何気ない言葉が好き。
夜の野球場でレイが一番会いたかった人とキャッチボールをするラストシーン。
なんか見覚えがあるなぁと記憶を辿ったら、大学の授業でラストシーンだけ見せられたのを思い出しました。そこだけ見せて何の意味があったんだろ？(笑)
本編をじっくり観た上でのラストはささやかな感動がありました。
夢を追った人、夢を追えなかった人、どの道を選んでも何かしらの幸せはあるのだと思う。
もっと野球について詳しければ何倍も楽しめただろうけど、知らなくてもジンとくる映画でした。
