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ハロウィンのhasisiのレビュー・感想・評価

ハロウィン(1978年製作の映画)
4.0
「……」

1963年、米国イリノイ州・ハドンフィールド。
ハロウィンの夜。自宅で過ごす6歳のマイケルは、ピエロに仮装していた。
10代の姉・ジュディスは、リビングで彼氏と愛撫に夢中。マイケルは、物陰からジュディスを観察していたのだが、猛烈な殺人欲求にさいなまれ。キッチンに向かうと、牛切を手にしていた。
自室で情事を終え、鏡の前で髪を梳いていたジュディスを衝動的に殺害してしまう。

1978年。マイケルが精神病院に収容されて、15年の月日が流れた。
好機にめぐまれ、施設を脱走したマイケルは車で逃走。そのまま幼少期を過ごしたハドンフィールドへと向かった。
実家に戻るも、すでに家族の姿は無く、建物は廃墟と化していた。さみしく屋敷ですごすマイケルだったが、そこに女子高生のローリーが現れ。二人は運命の出会いを果たしたのだった。
くしくもその日は、10月30日。マイケルが最初に殺人を犯したハロウィンだった。

【主な登場人物】
[マイケル]
昼間でも頭からかぶるゴム製の白いマスクを着用。服装は、自動車整備士が着るつなぎ作業服。
でも、問題ありません。今日はハロウィンですから🎃
身長2m越えで、巨漢レスラー並みの体格。武器は牛刀一本。
ルーミスいわく「少年の頃から無表情。理性、良心なし。善悪の判断がつかない」
無言。殺人欲求だけがすごい。
『犬神家の一族』のスケキヨの元ネタかと思ったら、2年後輩でした。

[アニー]茶髪のカーリー。
[ジュディス]マイケルの姉。
[トミー]少年。
[ブラケット]保安官。アニーのパパ。
[ポール]アニーの彼氏。
[ボブ]眼鏡男子。リンダの彼氏。
[リンジー]少女。
[リンダ]金髪のドリルツインにリボン。
[ルーミス]マイケルの主治医。つるりん。
[ローリー]女子高生……。金髪ミディアム。

【感想】
スラッシャー映画なのに、血が出ない!
冒頭で姉を殺したきり、後半までひたすら観察。

若いカップルがイチャイチャしていると不穏な音楽が流れて、ブギーマンがやってきます。そう言うことです。シンプルイズベスト。

怪力を活かした殺人が得意。

ストーキングパートは、視点の切り替えの上手さと、視線の生み出す緊張感で眠くならない。
逆に、殺人がはじまると安心するのか、眠気に襲われる不思議😴

【まとめ】
70年代後期にホラーの新時代を切り開き、自主製作映画では、歴代最高の興行収入を記録しています。

現代でもつづく、面白い殺害方法と、追跡を主軸にしたスラッシャー映画の教科書とも呼べる本作。
それでいて、過激な描写や、不快な表現がほとんど無く、手軽に楽しめる一本です。

トミー少年と『遊星よりの物体X』を、ぼんやり眺めながら🛸
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