こしあん

ハロウィンのこしあんのレビュー・感想・評価

ハロウィン(1978年製作の映画)
4.5
何をするわけでもなく、物陰に立ってひたすらジーッと見つめてくる白いマスクの男、マイケル・マイヤーズ。
走ることもなく、慌てることもなく、一言も発することなく、ゆっくりと近づいてくる。
そして印象的なあのテーマ曲と素晴らしいカメラワーク。不気味、とにかく不気味。
ジョン・カーペンター監督、あんた天才だよ!

冒頭のマイケル・マイヤーズ視点の長回しシーンから、もう釘付け。スゴイ、素晴らしい!

物語は比較的ゆっくりと進むものの、そこに無駄はなく、並んでる時もゲストを飽きさせない仕掛けがあるディズニーのアトラクションのような完成度で、クライマックスへと導いていく。

主人公ローリーの友人たちが次々と襲われていくのですが、ボブを刺してはりつけにした後、不思議そうに首をかしげるマイケル・マイヤーズの仕草がたまらんのです。
ローリーが友人たちの死体を見つける時、お化け屋敷の仕掛けみたいになってて、ちょっと笑っちゃう😅

人間性というものがまったく感じられないような不条理な怖さを、マイケル・マイヤーズの動きひとつひとつで、実によく表現されていると思います。

後ろで静かにゆっくりと起き上がったり、暗闇にヌンって顔が浮かび上がったり。

本当に名作。

あと、ローリーをはじめ友人もみんな女子高生に見えない、老けすぎ😅
子守りのバイト中に友達とか彼氏を平気で呼んじゃうとか、スゴイね。
そりゃ、マイケル・マイヤーズさんもお仕置きしたくなりますわ。

千鳥の「イカ2貫」の漫才ネタで、アメリカの刺し方するなってツッコミがあるけど、マイケル・マイヤーズの刺し方はまさにこれだなって思いました😅

とにかく、めっちゃ見てくる🤣 絶妙な距離感で見てくる。おっかねぇぇぇ!
こしあん

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