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ハロウィンのJIZEのレビュー・感想・評価

ハロウィン(1978年製作の映画)
3.1
ハロウィンの真夜中にイリノイ州の平穏な小さな村ハドソンフィールドを襲撃するブギーメンの恐怖が描かれる。割とクライマックス手前までは波風立たずにバタバタ人が無惨に死んでくのでアナログタイプのアプローチをとる恐怖映画といった感触だ。夜の住宅街の閑散とした静の雰囲気やピアノの不協和音ぽい不気味な演出など古典的で古臭くはあるが隔絶された田舎ホラーものとしてはそれなりに堪能できる作品。終盤の家内で医師に直線距離で数発撃たれたブギーメンが死んでない設定も気になった。

それこそ殺人鬼ブギーメン/マイケル・マイヤーズ自体の得体の知れなさや倒れてもすぐ蘇生する巨漢的でタフガイな感じなど万能感と不穏感の魅せかたが程好く張られている。主人公のローリー・ストロードが終始叫び声をあげて絶望しては直立不動な感じも実際のリアリズムを煽っていた。また本作の40年後を描いた直属の続編『ハロウィン(2019年)』がきたる来年の4月に公開を控えているという事でアップデートされた期待できる新鋭ハロウィン映画として非常事態に備えて殺人鬼の来襲を待ち望みたい。
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