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ハムナプトラ 失われた砂漠の都のスペクターのレビュー・感想・評価

4.0
懐かしのベスト・ムービー20  [12位]

『ハムナプトラ』 (1999年)       【4.0】

清純な乙女が “二枚目半” で帰ってきた!


BC1290年、セティ1世が栄華を誇るエジプトの “生者の都” テーベ。
その死者の番人であるイムホテップ (アーノルド・ヴォスルー) は、
こともあろうに、王だけにしか肌を許すことのない王の愛妾アナクスナムン (パトリシア・ヴェラスケス) と禁断の恋に落ちる。
王に見つかった二人は王を殺害するが、衛兵の追跡を受け、
アナクスナムンは、自分の “甦り” をイムホテップに託し、自害する。
イムホテップは、彼女の死体を “死者の都” ハムナプトラに運び
“蘇り” の秘術を施すが衛兵の侵入により失敗に終わる。
イムホテップは捕まり、罰として前例のない極刑 “ホムダイ” に処せられる。

“ホムダイ” は血も凍る処罰で、生きたまま舌を抜きミイラにされ、人肉を蝕む甲虫 “スカラベ” に埋め尽くされた石棺に入れられて特殊な鍵、セティ1世の “玉璽” で封印される。
石棺は誰一人見つけ出すことのできない砂漠の砂の中に葬り去られる。


時代は移り、1923年のエジプト.......
シリアスなプロローグから打って変わって、コメディータッチに。

カイロ博物館勤務のエブリン・カナハン (レイチェル・ワイズ) とその兄ジョナサン・カナハン (ジョン・ハナー) 、外人部隊兵のリック・オコーネル (ブレンダン・フレイザー) の3人が登場し、
手に入れた“玉璽”により、パンドラの石棺を開けてしまったのである。
それから、奇妙な出来事が次から次へと起こってしまう.......。

ヒロインのレイチェル・ワイズ、『チェーンリアクション』 (1996年) でキアヌ・リーブスと共演し清純な乙女の姿を見せていたのが、
本作では、多少のお色気も伴った女優に成長し “二枚目半” の役をこなしている。
この女性、今やあの 『007』 のヒーロー、ダニエル・クレイグの奥さんになっている。(2011年)


『ハムナプトラ』 は3部作であり、
『ハムナプトラ2』 は、リックとエブリンは結婚していて、その子供も登場する。
『ハムナプトラ3』 は、舞台を中国に移す。 レイチェルは降板となる。

さて、『ハムナプトラ』 のリブート版として 『ハムナプトラ4』 が、いよいよ、今年17年3月全米にて公開される。
しかも、トム・クルーズで! 見逃せない作品。
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