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ゴジラ2000 ミレニアムのピッコロのレビュー・感想・評価

ゴジラ2000 ミレニアム(1999年製作の映画)
3.5
"意外と早く復活したゴジラ"対"阿部ちゃん"

1999年、人類は絶滅の危機を迎えていた。
そう、ノストラダムスの大予言!
お小遣いを全て使いきるというバカな事はしなかったけど、本気で地球が終わると思っていた。
そして、時代はいよいよ2000年。
結局、2000年問題って何だったんだろう。

ゴジラ第3期。ミレニアムシリーズの幕開け。
気づけば、ゴジラ祭りも残り8作。
ゴールが見えてきたぞーーー。

前作の"ゴジラの死"という衝撃的なラストから、わずか4年で復活したNEWゴジラ。いくらなんでも早すぎない?って思うけど、やっぱり嬉しい。
出来れば1年に1本のペースで作ってほしいところ。
世代によっては、子供の頃にゴジラと遭遇できない世代もいるわけで、子供達の夢のためには、ゴジラが必要なんだ。

なぜ、こんなにも早く復活する事になったのか?
それは、ハリウッド版ゴジラが偽物だったから。
そもそも、ゴジラシリーズを終了させたのは、ハリウッド版が公開されるからという理由である。本当は、VSメカゴジラで終了するはずだったけど、公開が延びたので前作まで続くことに。
で、いざ公開されたら、巨大なイグアナだったため、東宝の偉い人が、「こんなのゴジラじゃないやい。プンプン」ってなったから急遽復活することに。

そんな新シリーズ。
デザインも音楽も一新し、まったく新しいゴジラに生まれ変わっている。
とげとげした背びれ、ゴジラが少し緑色になっているのが特徴。
CG技術も積極的に取り入れ、新しい時代の幕開けといった作品。

何故、ゴジラが現れたのか説明がないまま物語が進んでいく。
なので、今作のゴジラは地震と同じ災害扱い。
それにどう対処していくのかが本作の大きな物語となる。
どことなくシンゴジラに近いような気がしないでもない。

そんなゴジラの脅威に怯える人類に新たな脅威が誕生する。
それが、宇宙怪獣オルガと"阿部ちゃん"。

オルガはUFOに乗っていた宇宙人がゴジラ細胞を取り入れ暴走してしまい怪獣化した姿。
見た目は、ウルトラマンに出てくる怪獣みたいなので、あんまりゴジラの怪獣という感じはしないし、多分、知名度はかなり低いと思う。
そんなのいたねーっていうタイプの怪獣。
なので、特に語らない。笑

そんなオルガよりも強烈にインパクトを残してくれるのが、みんな大好き、”何故ベストを着てるのか”の阿部ちゃん。
ゴジラに対しても、"どんとこーい"な阿部ちゃんが本作の一番の見どころである。

自分は、TRICKが"だいだいだいだいだい好き"なので、阿部ちゃんと言えば上田先生である。
好きな回は、たくさんあるけど、一番好きなのはゾーーーンの回。

本作はTRICKが始まる前の作品なので、コミカルな演技はなく、頭が固く、真面目で、二枚目な悪役。
阿部ちゃんが、はじける前の演技が観れる貴重な映画でもある。

後半、どうでもいい話ばっかりになったけど、言いたいことはただ一つ。
阿部ちゃん、大好き。

あと、ゾーーーンの佐野史郎も重要な役で出てるよ。
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