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白夜のmingoのレビュー・感想・評価

白夜(1971年製作の映画)
4.4
至高の音映画の傑作。
ブレッソンをはじめて観た武蔵美生だった頃をいつも思い出すのはブレッソンがやはりどこまでいってもブレッソンだからであろうか。男3人で早稲田松竹でスリとラルジャン観たよなあエモ。てか恋愛もミニマムに描くなあ。ほんとデザインされた映画なことよ。この人は映画を撮っていなくても成功するよ画家でもデザイナーでも。それはそうと35mmフィルムで劇場で観れることの幸福さね。やさしい女に引き続き、ドストエフスキー先生とのタッグの相性の良さ異常だろ。寅さん的オチな本作はありきたりな童貞純愛ラブコメなのだが、サラッとパリのストリート、セーヌ河川敷の弾き語り、遊覧船のバンド、音楽三昧で仕上げてくるからもうたまんない。良い映画には良い音楽。シンプルな音にシンプルな映像、削ぎ落とした美しさ。ジャックの童貞さはおいといて、ジャックの女々しさと切なさと心弱さよ。誠実もここまでくるとキチガイだな。気持ち悪さマックスのテープレコーダーより冒頭の一瞬のでんぐり返しが脳裏に焼きつくのはブレッソン大先生の演出の術中か。凄まじい
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