アダモ

Kids Return キッズ・リターンのアダモのネタバレレビュー・内容・結末

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

諦めの美学。

なんだって、そんなもんよ。
何事も始まったと気がつくころには終わりかけてんだよ!

そんな機を見るに敏、
なんてヤツ、ゴロゴロいねーから。
たいていは見過ごしまくり、妥協しまくり、今があるんです。

本作の主人公の二人。
ボクサーとヤクザ。
目指す道は違えども志は高く立身出世を夢見て突き進む。
たとえ上手くいかなくてもさ、そんなもんあたりまえなんだよ。
やる気になることが大事。
この二人は若い時にもがきながら失敗しながらでも動けた!
そこが重要。
なーに、100年後にアンタのことなんて誰も覚えてねーんだよ。
やりたきゃ、やるだけやってみなよ。
失敗を後で思い出すのも楽しいもんだ。

多才なる名監督とされる北野武さん。
有り余る才能。
有り余る銭。
有り余る称賛。
そんな光にばかり目が行きがちだが多才すぎるがゆえ嫉妬される場面もあったのだろう。
嫌がらせも言うに及ばず。
本作の制作意欲はそんな時にふと湧き上がったんかな?

メッセージ性と娯楽の気持ち良すぎるハーモニー!
本作を観たあと、ニヤつけるか悲しくなるかで意見が分かれそうね。
なんにしても凄い作品っすな。
アダモ

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