ピンクマン

Kids Return キッズ・リターンのピンクマンのレビュー・感想・評価

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.8
青春を感じずにはいられない作品。どうしても前半の反復部分にシンパシーを感じまくる。学校の屋上とか、喫茶店とか、中華屋とか、カツアゲとか…繰り返しというのは青春の一つの要素だと思う。毎日のように同じ時刻に同じ仲間と同じ場所で同じことをする。後半、社会に出てから、それぞれが挫折していく姿も哀しいけど、ほとんど反復しなくなっていくことが、より一層に青春の終り告げているようであり寂しさを感じさせる。
だからこそラストの校庭がもの凄く効いていて、胸にグッサリと突き刺さる。「俺たち、終わっちゃったのかな?」「バカヤロウ、まだ始まってもねぇよ。」こんなにメッセージ性のあるセリフってあるだろうか?お前もまだまだこれからだぞって言われたように思えて、心の底から感動した。
北野映画の最高傑作。
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