終わりよければすべてよし
「エンディングのいい映画」=「いい映画」
の方程式はつねに成り立つわけではない。
しかし、
いい映画の条件のひとつに
いいエンディングである
ということは含まれると思う。
この映画のエンディングは観る人におおきな余韻を残す。
落ちこぼれ高校生のシンジと不良のマサル。彼らはクラスメイトである。
シンジはボクシングの道を、マサルはヤクザの道を歩み始める。
ボクサーとヤクザという異なる道を進んだ2人だったが、2人とも途中で挫折してしまう。
映画のラストでは、彼らは自転車の二人乗りで校庭をなんの目的もなくグルグルと回る。
そして、
シンジが言う。
「マーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな?」
マサルが叫ぶ。
「バカヤロー。まだ始まっちゃいねーよ!」
とても印象的なラストです。
挫折を味わった彼らが再び立ち上がる様子を見事に表したワンシーン。
思い通りにいかなくても
それにくよくよせず
あらたな一歩を踏み出しなよ
と背中を押してくれる映画です。
是非見てください(^^)