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色暦女浮世絵師のnanaのレビュー・感想・評価

色暦女浮世絵師(1971年製作の映画)
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日活ロマンポルノを代表する映画監督、曾根中生さんの作品。
ジャンルは時代劇ロマンポルノと言うべきなのかな?

約1時間とコンパクトな映画で、春画を映像化したような色気たっぷりの画面、でも必殺仕事人みたいでもあるし、BGMはJ・S・バッハという、何とも変わった作品です。

本当のセックスを見て、体験しないと良い春画は描けない。
アーティストが究極の「リアリティ」を求めてどんどん深みにはまっていくというのは、映画でもよく描かれているような気がします。
復讐心が人を生かす、ということも。

かなりインパクトのある作品ですが、個人的には劇中で強姦男を演じている俳優さんが、ロッキード事件に絡んで起訴された運動家の家にセスナで特攻するテロ事件を起こし、29歳で死んでいたことが一番びっくりしました。
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