ひでG

北のカナリアたちのひでGのレビュー・感想・評価

北のカナリアたち(2012年製作の映画)
3.0
テレビ放映を録画して視聴。
CM飛ばしながらだから、ブツ切れになっちゃうのは引いても、、、

水野晴郎さん風に言うと、
「いやあ〜映画って難しいものですね〜」かな😀

原作も、監督も、カメラも、そして出演者も実力派ぞろい、ビッグネームばかり

でも、成功しない、面白くない、、、

最後は無理やりに、やっとこさ盛り上げ、
やや感動的に仕上げてきたけど、
「哀しみの深み」がない気が終始してしまった。

前レビューの「ビフォアサンセット」を褒めるのに、
「これみよがしじゃない」と書いたんだけど、
これは、その逆。
なんか全体が「これみよがし的」に
僕には見えてしまった。

例えば、木村大作大先生のカメラ。
確かに美しいし、構図も決まってる。

でも、なんか
「どうだ!いい絵だろう!これが映画じゃ!」的な、存在感出しすぎのような、どこか浮いた感じ。

吉永小百合の先生が、分校の教え子を訪ねるあたりも、
一人ずつのエピソードは、活字で読めばジーンとくるんどけど、映像になると、流れて行ってしまう。
本としてはよく書けているんだろうけど、とうも深まらない。

あれだけの若手実力派を使いながら、全然活かせてないんだよなあ。
一番深まらなかったのは、仲村トオルの存在かな。
だから、吉永小百合の業みたいなのも、もう一つだったし、柴田恭兵の行動も、そこまで胸に迫らなかった。

これだけのキャストの中で、一番印象に残っているなのは、ちょっとしか出ないけど、刑事の石橋蓮司の
「いいんだよ、どうせ定年なんだから!」
あれは自然だったなあ。

悪い話じゃないし、役者も魅力的だし、
でも、うまくいかないってこともあるんだなあの代表作でした。
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