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夫婦善哉のskm818のレビュー・感想・評価

夫婦善哉(1955年製作の映画)
4.0
織田作之助の原作を読みたいところやけどとりあえず映画で把握しとこうということで善哉忌の翌日に見に行ってきました。
ダメ男の話ということだったが、ダメというより調子のいい男やな。ちゃんと蝶子さんへの気持ちはあるのよ。単に自分勝手なだけで笑。
そんでもって蝶子さん、ばりばりやんけ。芸者時代も売れっ子だったんだろうけど、昔の人脈活かしてお店もって人気マダムで、それで柳吉さんを食べさしてるんやなあ。でも夢は柳吉さんのお父さんに認められて晴れて夫婦になることなんやな。
あの養子の義弟が笑。いやあのくらいきちっとした人の方がお店の経営は上手くいくと思うけど、あんな四六時中埃チェックして情のないような対応する人嫌やなあ。妹はあれでいいんか? でもミツコちゃん(柳吉の娘。かなり大きい)はあの養子のいる家の方が当たり前で、そっちの方がいいんやなあ。
男と女があーだこーだしてるだけの話で、特にむちゃくちゃおもしろいというわけではなく、多分こういう話今作ったらもっと愁嘆場があってベタベタするんやろうなと思う。おいらの感情移入力に問題があるのかもしれんが、さらっとしている感じ。それでいて、なんか心に残るんだよなあ。
共感はしないんだけど、柳吉さん調子いいけどいい男やんか。
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