NANCY

赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道のNANCYのレビュー・感想・評価

4.0
高畑勲監督作品シリーズ。
かぐや姫で注目を浴びている高畑勲監督作品が数多く放送される中、深夜にやっていた赤毛のアンを観賞。
赤毛のアン自体もちろん耳にはした事があるけれど、どんな話かはわからなかった。
高畑勲の赤毛のアンが本当の赤毛のアンなのかはわからないけれど、僕の中の赤毛のアンは高畑勲監督作品となった。
映画としては、作画が高畑勲監督作品って感じ。
つまりハイジの絵。
でもカット割りとかは宮崎駿が関わっているとエンドクレジットで流れたので、カット割りの上手さは流石であった。
主人公アンは喜怒哀楽の塊のような人間で、感情表現がオーバー過ぎるほどオーバー。
それでも、周りがしけこんでるせいか、アンの感情表現が不思議と違和感を感じない。
それどころか、その感情表現に感動も憶えました。
与えられた幸せを自分の頭の中で想像して、できる限り前向きに生きる。
悲しい時は目一杯悲しみ、楽しい時は目一杯楽しむ。
そんな単純な事が、今の日本人には出来ていない気がして、この映画で学びました。
悲しみも、持ち前の明るさ、ポジティブシンキングで吹き飛ばし、笑う姿は、なんとも健気で素敵。
かなり前の作品っぽいのでセリフ回しが少し古臭いけれど、後世に残るべき作品。
個人的にはかぐや姫よりも好き。
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