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赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道の一のレビュー・感想・評価

3.8
高畑勲監督作品

全50話あるテレビシリーズの1~6話をまとめ、劇場版として再編集した作品

孤児院からカスバート家に引き取られてきた少女アンが、プリンスエドワード島の美しい自然のなかで、自分の居場所を見つけていくまでを描く

赤毛のアンというタイトルはよく目にしますが、原作も実写などの関連するものも含め、今までひとつも観たことがないので恥ずかしながら完全初見

こういったお話だったとは全然知らなかったけど、めちゃめちゃ素敵なジェットコースターで名作と言われるのも納得

高畑勲らしくダイナミックな自然や豊かな映像表現を駆使し、パンダコパンダのミミ子が少し大きくなったような無垢な少女の主人公アン
彼女のあまりにも苦しい境遇で育っていながら、おしゃべりで健気で感受性豊かで、絶望のどん底に落とされたりもしながら、一喜一憂する姿を観ているだけで胸がいっぱいになってしまう
そんな11歳の少女の繊細な心の揺らぎが丁寧に描かれているので、感情移入せざるを得ない

アニメを編集したとは思えないくらい、しっかりと綺麗にまとめられているのもさすがすぎる
続きのテレビシリーズも観たい

〈 Rotten Tomatoes 🍅-% 🍿-% 〉
〈 IMDb ※7.1 / Metascore - / Letterboxd ※3.6 〉

2021 自宅鑑賞 No.373
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