ベルイマンの初期作品だが、ハッキリ言ってこれはやらかしてるというのが自分の所感。
めちゃくちゃ詰め込んでいる、と言うか詰め込み過ぎにもほどがあり、まとまりがとにかくない。
これは上映時間が短すぎるからか、それともベルイマンが脚本に絡んでいないせい(製作年的に、ベルイマンは三十路の若造なんだけど)か、キレがないのも痛い。
主人公夫婦の口喧嘩は結構現代的な感じがして、尚且つ現代にも通じるようなセリフこそ散見されるものの、女性同士の同性愛をああいう風に無神経に描くとことか、いかにも40年代だぁね。
これのベルイマン脚本版と言われている、一作前の監督作(そしてコケたらしい作品)、「牢獄」にちょっとだけ興味湧いてきた。