みさりん

華麗なる激情のみさりんのレビュー・感想・評価

華麗なる激情(1964年製作の映画)
3.6
500年以上前のルネサンス芸術隆盛期の史実を元に、芸術家とパトロンの関係性や作品の制作過程についても描かれた物語。 CGの無い55年も前の作品とは思えないダイナミックさに驚かされる。

16世紀、芸術を愛するローマ教皇ユリウス2世は、自分の叔父が建てたシスティナ礼拝堂が 司祭たちから“牛小屋”と評価され建て直しも検討する。だがローマはドイツやフランスなど周辺国との戦闘が絶えず軍事費が膨大なことから、礼拝堂内部の装飾や壁画、天上画を書き直して経費を押さえつつ己の威厳を示そうと考える。

そこで元々ユリウス2世の廟所の建造のために高名な石像彫刻家として雇われていたミケランジェロだったが、以前フィレンツェの銀行家などの依頼で絵画を書いたことを聞きつけたユリウス2世は、ミケランジェロに廟所用の彫刻家を解雇した上で壁画制作を命ずる。

ミケランジェロは彫刻家であり画家ではないと主張するが、ユリウス2世の圧政下、生きていくために拒否する事も難しく渋々システィナ礼拝堂の天上にフレスコ画を書くことになるが。。。
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